二つ折り財布をタンニン鞣し革で作成

2021年06月12日

 革細工  ,

カードケースの次に何を作ろうかだいぶ悩んだのですが、財布系統をやってみようと決意。本当はマネークリップを入れ込んだ財布を作りたかったのですが、金具がすぐに入手できず二つ折り財布から。

今回もお世話になったのはこちらのサイトです。型紙を展開してみるとA3サイズにようやっと収まった。

切り出した様子がこちら。

まず、左側パーツのカード入れから作っていきます。縫い糸の色はもう少し抑えた色(白とか灰色とか)が良かったかな…。

カード入れと小銭入れを組み立てたところ。分厚い部分に菱目打ちをすると、手持ちのゴム板(ホームセンターで購入)では柔らかすぎて叩くと革が負けてしまう。クラフト社謹製の硬いゴム板が必要そう。

↑のパーツを外側となるパーツと組み合わせ、できあがり。とは言ってもこの外周部分、相当な距離があるので縫うのは1時間以上かかりました。菱目打ちの列も乱れてしまう場所があって、ちょっと汚くなった部分も。

カード入れ下部は革が三層になっていて、菱目打ちが通りにくく、仮穴を開けてから菱ギリで貫通させたのですが曲がってしまいました…。数ミリずれるだけでもはっきりわかるズレが生じてしまうのですね…。

外側の縫い目は比較的キレイにそろったかな…という感じです。

そして仕上げの楽しみ、コバ磨き。今回は事前にヤスリがけを相当したのと、接着剤を必要最低限の塗布にとどめたので比較的キレイに揃いました。染色剤で染める手法もあるようなので、今度試してみたいです。

その他反省点

  • 別たちでの裁断時に切断面の垂直をキチンと出すこと
  • 複層の菱目打ち時は硬ゴム板を使い、丁寧にやること
  • 縫い戻しの際は糸の重なりや向きに留意すること

早速次の日から現用の財布として使い始めました。1週間ほど使ってみた感想は、革が薄い(1mm厚)だったので持つと少しナヨナヨしてしまうくらいですかね。